『バイオハザード』という映画がありました。
バイオハザードとは、有害な生物による危険性を指します。
中央アフリカ諸国で大量に感染者を出したエボラ出血熱は
まさに本物のバイオハザードです。
このエボラ出血熱が日本に上陸したらどうなるのだろう?
多くの日本人がそんなことを考えているのではないでしょうか。
エボラ出血熱とは簡単にわかりやすく言うと?
エボラウイルスというウイルスに感染するとかかってしまう
急性熱性疾患です。
血液や体液との接触によりヒトからヒトへ感染します。
患者の体液(血液、分泌物、吐物・排泄物)や、患者に使われた
注射針などに触れた際に、傷口や粘膜からウイルスが侵入することで
感染します。
空気感染はしません。
症状のない患者からのは感染は一般的にありません。
日本での対策はどうなっているのか?ワクチンや薬はあるのか?
現時点では、国内で発症するリスクは低いと考えられていますが、
スペインやアメリカで発症患者が見つかっており、その拡大も懸念
されています。
日本人で、感染地域である中央アフリカ諸国へ行って帰国してる
人がいるかも知れませんし、潜伏期間の外国人が日本国内にいるかも知れません。
いろいろな可能性が考えられます。
ですから、日本国内においてもリスクはゼロではありません。
感染の疑いがある人については、国立感染症研究所で迅速に
検査を行い、感染の有無を確認する体制が整備されています。
なのですが、日本では歴史的にエボラ出血熱患者の治療ノウハウは
ほとんどないのが現状だと思います。
実際、アメリカではノウハウがなかったために初期判断を間違って
しまい、感染の可能性のある人が増えています。
万が一、発症患者が国内で見つかった場合、的確な処置が
行えるかどうかが鍵になるでしょう。
エボラウイルスのワクチンは現在のところ完成していません。
開発中のワクチンは、サルには目覚しい効果があったと言われて
いますが、人体への臨床実験は行われていません。
感染予防可能な治療薬もないため、出来るのは対症療法のみ
というのが現状です。
日本人の私達ができる対策方法はある?
いくつかの対策は考えられますが根本的ではありません。
・感染地域へは旅行しない。
・感染地域からの帰国者には会わない。
ワクチンも治療薬も存在しないのですから、
今現在でできる対策とすれば、このような方法になります。
[warning]厚生労働省のページ冒頭にはこのように書かれています。~~~もし流行国に渡航し帰国した後、1か月程度の間に、発熱した場合には、
万一の場合を疑い、地域の医療機関を受診することは控えていただき、
まず、保健所に連絡をし、その指示に従ってください。~~~
[/warning]
地域の医療機関に行くなというのは、感染拡大を防ぐためという
のが容易に想像できます。
まとめ
明るいニュースもあります。
アメリカ国内では、エボラ出血熱患者となった医師を3人受け入れて
おり、その全員の治療に成功しています。
この事は適切に処置すれば、ワクチンはなくても助かるという事実を
伝えています。
日本でもこのように処置してくれたらと願わずにはいられませんね。
また
日本の富士フィルムのインフルエンザ用治療薬がアメリカ政府期間でエボラ出血熱治療に使えるように手続きをしている
とのことで、日本もエボラ出血熱対策に一役かっていますね。
最近の医療の進歩は目覚ましいものがあります。エボラ出血熱の治療法も早く見つかってほしいと期待しています。
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