雛人形の七段飾りは、宮中(天皇が住むところ)を表していますが、その雛人形、母親のお下がりを受け継いだらダメなのでしょうか。
少し縁起の面で気になる人も多いのではないかと思います。
また、私達(母親)の代では七段飾りが主流だったので、お下がりを受け継ぐなら七段飾りだけど我が家は七段飾りを飾る場所がない。
そんな場合は、一部を飾るのはアリ?など、気になる点についてお話していきます。
雛人形、母親のお下がりを受け継いだらダメなの?
雛祭りは、江戸時代に今のような形になり江戸時代初期に、公家をはじめ位の高い家で行っていましたが、後期になって庶民の間に広がりました。
しかし、衣装を着ている人形は当時とても高価で庶民には手がでなかったため、
以前は手作りの人形や飾り物でお祝いをしていました。
平安時代に始まったお人形遊び(ひいな遊び)と、流し雛の風習が雛祭りの雛人形へ移ってきて、
災いや病気などを人形にうつらせる(人形が身代りになってくれる)といった考え方がおさがりではなく一人一つ雛人形を、といった形に変わっています。
上記のように歴史的根拠はあるのですが、正式な決まりはありません。
代々家系として申し継ぐ雛人形もあります。
ただ、人形が代わりに厄を受けるといった見方から理想としてはあった方が良い、といったところでしょうか。
もし雛人形のお下がりを使う場合、七段飾りを飾る場所がない場合は一部飾りでもいいの?
もし、七段飾りを飾る場所がない時は、親王飾りだけの場合、男雛・女雛と屏風(びょうぶ)、三方揃い、ぼんぼり、二段目まで飾れるなら、
一段目と三人官女と高つきをおくなど飾るスペースにあわせて飾りましょう。
もし受け継がない場合、雛人形は誰が買う?(どっちの親が買う?)
雛人形は嫁入り道具の一つとして考えられていた時期がありました。
ですから、嫁方の実家(母親の実家)が準備をするといった考え方が現在に残っています。
ただ、ご家族同士の考え方やお住いの地域、経済面などから一概に母親の実家が購入しているとは限りません。
保護者の方が購入したりご主人の実家で購入されたりとありますので、実状にあわせて準備をするようにしましょう。
まずはご相談してみてくださいね。
まとめ
流し雛の風習が雛祭りの雛人形へ移り、人形がその子の身代りになってくれるといった考え方が一人に一つといわれるゆえんですが、
愛着があり保管状態も良いのであれば受け継いで飾ってあげれば、雛人形も喜ぶと思いますよ。
また、一部の痛み等がみられるのであれば小物だけ購入するという方法もありますのでそちらもご検討いただき、
大事に使って飾ってあげるという気持ちを持ってあげた方が良いかなと思います。
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