雛人形を仕舞うのが遅れると、婚期が遅れる。
って、一度は聞いたことがあるかと思います。
でもね、これは迷信ですからね~。
こんなの信じたらいけませんよぉ。
さて、子供の頃は楽しいひな祭り。
その意味や歴史をのぞいてみましょう。
雛人形の持ち物の意味は?
・笏(しゃく)
セレモニーの段取りや出席者の名前をメモ書きして、貼り付けて
いました。
・桧扇(ひおうぎ)
用途は上の笏と同じ。メモが多かったので、そのキャパを満たす
ために扇になったようです。
・銚子(ちょうし)
盃につぐための道具である長柄銚子にお酒をつぐために使われて
いました。
お酒をつぐための物にお酒をつぐ、ややこしいですね。
・長柄銚子(ながえのちょうし)
銚子→長柄銚子→盃→飲む
という順序になります。
銚子をもっている官女より、長柄銚子を持っている官女がお殿様に
近いので、立場が上でした。
・三宝(さんぽう・さんぼう)
盃を乗せる台です。
雛人形の道具の意味は?
・屏風(びょうぶ)
風除け。
・几帳(きちょう)
外から部屋の中が見えないように隠します。
・雪洞(ぼんぼり)
「あかりをつけましょぼんぼりに♪」
と歌にもあるように、その時代の照明です。
・高杯(たかつき)
身分の高い人に献上する時に使う、脚台のある器。
・牛車(ぎっしゃ)
現代で言うと、運転手付きの高級車です。
・犬筥(いぬばこ)
赤ちゃんの守る神様です。
宿直犬(とのいいぬ)とも呼ばれます。
雛人形の持ち物、誰がどれを持つ?
●お殿様
笏(しゃく)
●お雛様
桧扇(ひおうぎ)
●三人官女
銚子(ちょうし)
長柄銚子(ながえのちょうし)
三宝(さんぽう・さんぼう)
●五人囃子
太鼓(たいこ)
大鼓(おおかわ)
小鼓(こずつみ)
笛(ふえ)
扇(おうぎ)
雛人形の道具どこに飾る?
雛人形の道具は、お雛様嫁入り道具です。
雛人形セットていうのは、平安時代の貴族のお嫁入りを道具と
一緒に再現しているんです。
ひな壇のどこに何を飾るのか、一緒に見ていきましょう。
●最上段、男雛と女雛の間
三宝(さんぽう)
●二段目
高杯(たかつき)
●四段目
御膳(おぜん)、菱台(ひしだい)
●五段目
橘と桜
●六段目と七段目
六段目と七段目はお道具が並びます。
●
箪笥(たんす)、鋏箱(はさみばこ)、長持(ながもち)、
鏡台(きょうだい)、針箱(はりばこ)、火鉢(ひばち)、
茶道具(ちゃどうぐ)、御駕籠(おかご)、重箱(じゅうばこ)、
御所車(ごしょぐるま)
まとめ
雛人形の仕舞い方を書いておきますね。
・湿気の少ない晴れた日の日中に仕舞いましょう。
湿気が多いと、衣裳が変色したり金具が錆びたりします。
・手の脂も注意
これもサビの原因になります。
・隙間を作らない
丸めた紙などを詰めて動かないように固定します。
・湿気を避けて、なるべく高いところに収納しましょう。
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