日本人の約20%が花粉症患者と言われているそうで、花粉症の妊婦さんも多く、
治療に苦労することが少なくありません。
また、妊娠中はホルモンのバランスが崩れ、
花粉症の症状が悪化することが多いようです。
それまで平気だった人が妊娠をきっかけに花粉症を発症してしまうこともあるそうです。
薬を飲むとお腹の赤ちゃんに影響があるのでは?と心配になりますよね。
でも、つらい花粉症なんとかならない?妊婦でも飲める薬はあるか、薬以外でも花粉症を乗り切る方法はあるかなどを
まとめました。
妊婦でも飲める花粉症の薬はある?
妊娠中はホルモン分泌の増加などにより、体に水分を蓄えようとしたり
鼻の粘膜が過敏になるため花粉症は悪化しやすいとのこと。
妊娠中は赤ちゃんのために「薬を我慢しなければいけない」と
思っている妊婦さんが多いようですが、
我慢するほうがからだに悪い、ということもあります。
病院で処方される薬は我慢する必要ないそうです。
とくに点眼薬・点鼻薬など局所治療薬は問題はないとされています。
妊娠4か月の半ばまでは原則として薬物は避けたほうが安全と言われています。
花粉症治療に使われる内服薬には、抗ヒスタミン剤と抗アレルギー剤があるそうで、
抗ヒスタミン剤は長年、妊婦が服用してきた実績があるため、
「必要に応じて使うことが可能」です。
添付文書などに「妊娠中は投与しないこと」と記載されていても、
「製薬会社の姿勢や希望を示したもので、
実際の危険度とはほとんど関係ありません」とのこと。
ただ、抗アレルギー剤の中には、使用実績が浅い薬もあります。
市販薬は特に妊娠4~7週までは止めましょう。
16週くらいまで、避けた方がいい方もいらっしゃいます。
何事も、医師と相談をおススメします。
医師によって、
内服薬:アレグラ、アレロック、アレジオン、クラリチン、ジルテック
点鼻薬:フルナーゼ、ナゾネックス、アラミスト、インタール、ザジテン
点眼薬:パタノール、リボスチン、インタール、ザジテン
漢方薬:小青竜湯
など、処方することもあります。
漢方薬にも色々あり、
便通を良くする作用のあるものや血流改善作用のあるものについては、
妊娠中は禁忌だとされていますので、自分の判断で服用したりしないように気をつけましょう。
薬以外での対策方法(飲み物、食べ物など)
お薬に頼るのはやっぱり嫌です、という方や
妊娠3か月未満の方は食べものなどから対策を立ててみてはいかがでしょうか。
食べ物で言えば、
『 乳酸菌 』
ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌はアレルギーになりにくい体質をつくり、
腸内細菌を増やし便通を良くしてくれます。
『 ポリフェノール 』
アレルギーを抑える働きがあるものもあり、
ロズマリン酸を多く含むシソ=赤ジソのジュースや
沖縄の植物クミスクチンやローズマリー、
レモンバームなどのシソ科植物のハーブティーもおススメです。
『 甜茶=テンチャ 』
GOD型ポリフェノールが豊富。
甜茶にはカフェインが含まれておらず、また、ペパーミントやローズヒップなどのハーブティーなどもおススメです。
妊娠中でも安心して飲むことができるものは多いです。
しかしこれらは食べてすぐ飲んですぐ効果が現れるものではありません。
お酒はもちろん、
香辛料などの刺激物は鼻の粘膜の毛細血管を広げ
鼻づまりをひどくするため控えてみるのも効果的です。
薬以外での対策方法(飲み物、食べ物以外)
お身体の免疫力が落ちると花粉症を発症しやすくなります。
疲労やストレスは自律神経を過敏にしてアレルギー反応を起こしやすくするので、
睡眠をよくとり疲れをためないようにしましょう。
睡眠時間をたっぷり取る事により、
風邪を予防する事が花粉症対策にもつながります。
水泳などの運動は血行を良くしストレス解消にもなります。
一般的な予防対策として、花粉の多く飛ぶ日や時間帯は外出を控えましょう。
マスク、帽子などを着用し、
洗顔、うがいをこまめに行いましょう。
室内の掃除や洗濯物をよくはたいてとり込むなど
一般的な予防法を徹底してみてはいかがでしょうか。
まとめ
妊娠中の花粉症対策には薬が使いづらいためセルフケアと予防が重要です。
天気がよく気温が高い日
乾燥して風が強い日
雨の日の翌日
は、
花粉が多い日とされていますし、
花粉が舞い上がるお昼前後、舞い降りる夕方は、花粉が多い時間帯とも言われています。
目安があると心構えもしやすいですよね。
ご自身なりの対策を立てて、
少しでもストレスレスで過ごせますように。
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