最近の掃除は、ナチュラルクリーニングという方法が注目されています。
その主役となるのが、セスキ炭酸ソーダ、重曹、クエン酸。よく効くけど、それぞれどう違うの?とちょっと詳しく知りたいですよね。
それぞれの性質や効果、どんな場面で使うのが良いのかについてお伝えします。
セスキ炭酸ソーダ、重曹、クエン酸の違いは?
<セスキ炭酸ソーダ>
重曹と炭酸ソーダの中間のような物質です。
サラサラして水溶性に優れていて、常温で長期間の保存が可能。
重曹より用途が広いので便利です。
洗浄力があるのに手荒れが少ないのもポイントが高いです。
簡単な掃除でしたらゴム手袋を使わなくても大丈夫という人も多いです。
<重曹>
弱アルカリ性。水に溶けにくい性質があり、研磨や消臭が得意。
常温では安定しているので、長期保存が可能です。
ph値で見ると、セスキ炭酸ソーダよりも低くなります。
セスキ炭酸ソーダの方が重曹よりもアルカリ性が強いということもあり、
汚れ落とし(洗浄力)では、セスキ炭酸ソーダの方が上になります。
<クエン酸>
弱酸性なので、アルカリ性の汚れと中和して落としやすくします。
酸の「ツーン」が苦手な人には、クエン酸がおすすめですよ。
セスキ炭酸ソーダ、重曹、クエン酸の使い分け。それぞれどんな汚れに効果ある?
<セスキ炭酸ソーダ>
手垢が付いた器具やスイッチ類をキレイにします。
長年あるとなかなかわかりにくい壁の煙草のヤニなどの茶色い
汚れを驚く程取ってくれます。
女性の間では生理用の布ナプキンのつけおきに使われています。
血液を落とすのも得意ですね。
濃すぎると塗料まで剥ぎ取っちゃう場合があるので、見えない箇所で試し拭きしてから使って下さい。
<重曹>
油汚れ、鍋の焦げ落とし、電子レンジの黒こげなどに向いています。
また、排水溝、三角コーナーのニオイ消しにも重宝します。
→ キッチン周りに強いです。
また、キッチン周りに強いですが、お風呂場などでも皮脂汚れには強く、
浴槽での皮脂汚れにも向いています。
油汚れに対しては、酢と一緒に合わせると、シュワーーッとした泡が発生して
さらに汚れを浮かせて取れやすくしてくれます。
また煮沸の方法として、
鍋にお水と重曹たっぷりを入れて5分沸騰させます。蓋で密閉して
一晩放置すると翌日にはキレイになっていますよ。
重曹はアルミ製品とは相性が良くない(黒く変色する)ので、そこは気をつけて下さいね。
<クエン酸>
・トイレ、お風呂場、洗面所など
・除菌、消臭、カビ予防、水垢落とし
などに効果的です。
→ 水回りに強いです。
水に溶かしてスプレー容器に入れて使うと良いでしょう。
ただ、鉄や大理石に使うとサビの原因になったりするので、気をつけて下さい。
塩素系の洗剤と混ぜてしまうと有毒ガスが発生しますので
混ぜるのだけはやめましょう。
まとめ
家の中の汚れは大きく分けると、『埃汚れ・油汚れ・水アカ汚れ』の3種類。
埃だけなら掃除機で吸い取ることも出来ますが、これが油と合体しちゃったりするとなかなか手強くなります。
その時に活躍するのがナチュラルクリーニングです。
セスキ炭酸ソーダ、重曹、クエン酸の得意・不得意を上手く使い分けて、家の汚れを撃退して下さいね。
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